フリーランスがまさかのトラブルに巻き込まれたら、1人で悩まずプロに相談!
フリーランスは孤独です。これは受注した仕事の完成には、自分一人で責任を負うという意味だけではなく、広く何らかのトラブルが生じた場合に、身近に相談できる人が中々いないということでもあります。その点会社勤めであれば、最近はドライになったとは言うものの、同期や同僚や上司、あるいは取引先とであっても、いつの間にか家族ぐるみの付き合いが続いたり、会社の愚痴をこぼし合うことができるというのとは対照的かもしれません。
では前職で仲の良かった会社勤めの同僚に、フリーランスとしての悩みを相談するとどうなるのかと言えば、大抵は的外れな回答や、綺麗ごとを言われるのがオチです。自分自身がフリーランスとしての悩みを抱えるまで、フリーランスが何に悩むのか想像できなかったように、悲しいかな、経験者にしか分からないのです。
従って会社という組織にこれからも、そしてこの先も守られて過ごすであろう元同僚に、相談しても始まりませんし、そもそも相談するのが間違いです。仮に会社勤めをしている相談相手を探すのであれば、少なくともフリーランスになろうと挑戦したり努力した先輩を見つけましょう。しかし「類は友を呼ぶ」とも言いますが、フリーランス同士や経営者との間であれば、お互いに話が通じる部分も大きいものです。
また相談するにも、相手が女性である場合と男性である場合とでは、返ってくる反応に違いがあります。女性であれば、共感を示す場合が多く、男性の場合には、論理的合理的に解決策をあれこれ捻り出そうとします。もっとも人によっては手厳しい批評ばかりで解決策もなく、聞いていると余計に落ち込んでしまって混乱するばかりということもあるので、相談相手を選ぶ必要があるでしょう。
また世代によっても、物の見方や考え方は異なるのであり、相談する事柄に応じて相手を選ぶ必要があります。例えば経営上の重要な選択に関するアドバイスが欲しければ、ある程度年上で事業を一から立ち上げた経験を持っており、数十年に渡って舵取りをしてきた強者の言葉には重みを感じることでしょう。
もちろん最終的な判断は自分が下すのですが、第三者の意見というものは、自分の考え方の偏りや癖を修正する上で役立ちます。また自分よりも若い人と仕事をする場合に、意思の疎通に困難を生ずるような時には、同世代の気持ちを代弁してくれるような若い友人がいると、通訳兼解説者になってくれるでしょう。
そして同世代であれば、経験も似通っており、気持ちの通じ合う部分も大きくなります。時にはぶつかり合いながらも、忌憚のない意見を言い合える関係というのは大切です。